2010年10月25日

綾崎 集

去年の暮れから僕はメディアワークス文庫を良く読むようになった。
ラノベを自分のペースで読むのが好きだった僕ですが、今はこの文庫の作品の魅力に取り付かれてて黙々と読んでます(主に仕事の休み時間ですが)。

デビューした時から気になっていた作家さんが居たのですが、他にも色々と手を出していて中々読む機会が無かったのですが(主に月1一冊発売とかやってる入間一間が悪いw)、積み小説5冊という段階で購入しましたw 積んでる小説は今のとこあんまり読む気力が無いので。どっちもファンタジーだしね。


そういうわけでこの前のガーデン・ロストと一緒に綾崎 集の作品3つを購入しました。
評判も良いしかなり期待してたんですが、控えめに評価して最高でした。
僕はラブコメが大好きなのですが、やっぱりそのジャンルでは味わえないような切ない気持ちや憤りがあって読んでいて感情をダイレクトに揺さぶってくれます。

こういうのはラノベじゃ中々味わえないですね。




蒼空時雨 (メディアワークス文庫)

蒼空時雨 (メディアワークス文庫)

  • 作者: 綾崎 隼
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/01/25
  • メディア: 文庫




これは、まるで雨宿りでもするかのように、誰もが居場所を見つけるための物語。

 ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。どこにも帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。
 やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があった。 二人は自分の居場所を見つけるため、互いに秘密を打ち明け始める。まるで、雨宿りでもするかのように。
 巧妙に張り巡らされた伏線が、いくつも折り重なったエピソードで紐解かれる、新感覚の青春群像ストーリー。


『蒼空時雨』の最大の魅力は、人間関係に絶望してしまった者の織り成す情念の絡み合いだと思います。それを解くのは複雑なことだけど、解決方法がないわけでもない。しかし、それは何かを切り捨てることではないのか――そういったテーマが、しみじみと感じられました。







初恋彗星 (メディアワークス文庫)

初恋彗星 (メディアワークス文庫)

  • 作者: 綾崎 隼
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/05/25
  • メディア: 文庫




「彗星」に願いを託す、切ないファースト・ラヴ・ストーリー

 ある夜、逢坂柚希は幼馴染の紗雪と共に、重大な罪を犯そうとしていた舞原星乃叶を止める。助けられた星乃叶は紗雪の家で居候を始め、やがて、導かれるように柚希に惹かれていった。それから一年。星乃叶が地元へと帰ることになり、次の彗星を必ず一緒に見ようと、固い約束を交わして三人は別れる。遠く離れてしまった初恋の星乃叶と、ずっと傍にいてくれた幼馴染の紗雪。しかし、二人には、決して柚希に明かすことが出来ない哀しい秘密があって……。
 狂おしいまでのすれ違いに彩られた、「星」の青春恋愛ミステリー。


星乃叶のために紗雪がつき続けた嘘、突きつけられた残酷な現実を受け入れていく姿、そして恋愛という枠組みでは語れない本当の愛に「いたいいたいいたいいたい これは痛いよ!」と心がボロボロになりながらも落涙しました。柚季と紗雪が選んだ選択肢は普通の価値観からすればとんでもないことかもしれないけれど。でもそこまでするほど、ずっと、ずっと、星乃叶のことを想っていたんだなあとしみじみ。もう、壮大なスケールで恋愛をやっていて、すごい小説を読んだと思いました。





永遠虹路 (メディアワークス文庫)

永遠虹路 (メディアワークス文庫)

  • 作者: 綾崎 隼
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/07/24
  • メディア: 文庫




夢見た虹を、永遠の先まで届けよう。
これは、彼女の秘めたラヴ・ストーリー。

 ねえ、七虹。どうしてなのかな。私は親友だけど、やっぱりあんたが何を考えていたのか最後までさっぱり分からなかったよ。悪魔みたいに綺麗で、誰もがうらやむほどの才能に恵まれていて、それなのに、いつだって寂しそうに笑っていたよね。
 でも、私はそんな不器用なあんたが大好きだった。だから、最後に教えて欲しい。あんたはずっと誰を愛していたの? 何を夢見ていたのかな?
 これは、永遠を願い続けた舞原七虹の人生を辿る、あまりにも儚く、忘れがたいほどに愛しい、「虹」の青春恋愛ミステリー。


過去二作と同じ群像劇ではあるが、何人かメインがいたこれまでと違い舞原七虹一人が物語の中心にいて、彼女の視点の話がないのが特徴的。七虹の半生が、徐々に時代を遡りながら他人の視点で語られていくという構成になっている。
途中までは過去二作と少し違った趣に戸惑ったけど、不器用な人達の切なくてもどかしい恋愛模様という基本スタイルはそのままの、素敵な恋の物語だった。



posted by 姫野 at 21:31| 群馬 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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